公的価格と実勢価格について

query_builder 2023/10/12
土地

 土地を評価するのに、「公示価格」「路線価」「基準地価」の3つの公的価格があるのをご存知でしょうか?今日は、この3つの公的価格についてご紹介いたします。

公示価格とは、一般の土地取引価格に対して指標を与えるとともに、公共用地に対する適正な取得価格の算出に資することを目的として、その年の1月1日現在の全国の地価を国土交通省が発表しているものです。

路線価とは、市街地の主要な道路に面した標準的な土地の1㎡あたりの評価額のことです。路線価には、相続税や贈与税の課税基準となる「相続税路線価」と固定資産税、都市計画税の算出の基礎となる「固定資産税路線価」があります。相続税路線価な公示価格の8割程度を、固定資産税路線価は公示価格の7割程度を基準に決定されます。

基準地価とは、全国的な地価の安定を図ることを目的として、その年の7月1日現在の全国の地価を都道府県が発表しているものです。評価の対象となる全国の約2万地点の基準地です。基準日が公示価格との中間であることから、半年ごとの評価の動向を計ることもできます。

これらの公的価格は、実際に成立した土地売買取引の価格である実勢価格とは異なりますが、土地の評価や査定をする時には十分参考になっております。例えば、公示価格が上昇している時には実勢価格も同様に上昇していると言えます。また公示価格の1.1~1.2倍が実勢価格との見方もあります。実勢価格は、土地の立地条件、地勢や周辺環境、市場動向や需給バランスにも影響されますので日々変動します。公的価格は、一つの目安として参考にしていただければと思います。

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